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【レビュー】11/1発売の低年齢向けプログラミング教育用ボードゲーム「COOL PROGRAMMING」の感想を1万字でしっかり書いてみた

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こんにちは。今日はプログラミング教育用ボードゲーム「クールプログラミング」の感想を書いていきたいと思います!

 

 

2020年から義務教育にプログラミング教育が入ってくるというのは、かなり前から話題ですが、英語ならまだしも、親世代で未経験の人も多いプログラミング教育の導入には、戸惑われている親御さんも多いのではないでしょうか。

 

どうやって子どもにプログラミングの素養を持たせたらいいのか…?

そもそもプログラミングの素養って何…?

 

そんな疑問の声も聞こえてきそうですね。

そこで、今回は、プログラミングも(そこそこ)できてボードゲーム好きの筆者が2019年11月1日発売の、6歳からプログラミングが学べるボードゲーム教材についてレビューしていきたいと思います!

 

注:本ブログのメイン読者であるボードゲーマーさん向けに先に一言いうと、プレイ感はハイパーロボに近いです

 

 

 

ゲームの概要

COOL PROGRAMMINGって?

 さて、今回紹介するボードゲーム「COOL PROGRAMMING」は、全国70か所にある小学生向けプログラミングスクール「STEMON」で使用している実績ある教材を製品化したものだそうで、対象年齢6歳以上のゲーム。パソコンやスマホをあまり使わせたくない親御さんにぴったりなアナログゲームのようです。

 

内容としては、カラフルなカードを使って、主人公のペンギンコマをゴールまで導くゲーム。

何がプログラミングなんだ…?と思うところですが、このカードを使ってペンギンに指示を出す際に、

  • 繰り返し処理
  • 分岐処理

といった要素を学ぶことができるらしく、まさにこの2点が、プログラミングにおいて、ここだけ理解すればあとはなんとかなる重要ポイント、なのです。

私も発売前にゲームの内容を知ったとき、流石小学生向けにやっているスクール、教えることのプロはやっぱりポイントが分かっているなあ…と納得の気分でした。

 

ということで、発売日前にAmazonで予約しており、本日届いたというわけです。

 

その実力や、いかに?

 

さっそく内容のレビューに入りたいと思います。

 

内容物

 ペンギンコマ3つ、マップ15枚とコマンドカードです。

かわいいですね。あと、箱とかカードの材質がスベスベで結構好きです。

 

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ルール

ペンギンさんを動かすコマンドカードを出していって、マップ上のお魚さんなどのアイテムをとっていきます。

コマンドカードはいくらでも使ってOK。ゴールまでたどり着くコマンドカードをセットしたら、

実際にペンギンさんを動かしていって、思ったとおりに動くかどうかをチェックします。

 

コマンドカードは上下左右の移動カードと、アイテムをキャッチするアクションがメインになります。


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マップは、基本的に1枚の移動カードで1マス進むのですが

  • 氷マスの上は滑るので、壁にぶつかるなどして止まるまでまっすぐすすむ
  • 矢印マークがあるマスを踏むとその方向に進む

という条件があります。

 

さらに、主役になるペンギンのほかに、そのサポートをする友達ペンギンが出てくるマップもあります。このマップでは、氷マスで滑ってしまうのを、友達ペンギンでストップをかけるという連携が大事になります。

友達ペンギンを動かすときは交代カードを使います。

 最後に、カードの枚数を節約するカードとして繰り返しカードがあります。

勝利条件

アイテムを全てキャッチしてゴールできたプレイヤー全員が勝者です。

でも、勝ち負けを決めるなら、使ったカードの枚数が短い人。同じ時間の場合は短い時間でできた人の勝ち。

 

プレイの様子と感想

プレイの様子


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マップ19を使って実際のプレイの様子を見ていきたいと思います。

主役ペンギンは左下の子です。このペンギンを使ってお魚さんをキャッチしていきます。今回はお魚さんが1、2、3の三匹いるため、1から順にキャッチしていきましょう

 

また、お魚さんのいるタイル以外は氷マスになっているため、なにかにぶつかるまで止まりません。

 

さて、せっかくなのでみなさんも考えてから続きを読んでみてください。

移動は上下左右です。交代カードをつかうと友達ペンギンが動かせます。

 

 

いいですか?考えられました?

ではいっしょに見ていきましょう。

左が移動前、右が移動後です

使ったカードは右側で、上からプレイしていきます。


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①上、交代、上、で二匹を上に動かします。

②交代、右、下、主役ペンギンがお魚さん1に到着

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③キャッチ、左、交代で、主役ペンギンを左に動かした後に、右下の友達ペンギンに交代です。

④左、交代、下で、友達ペンギンを左に寄せて、主役ペンギンをその友達ペンギンにぶつける。


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⑤右、キャッチ、右、でお魚さん2を捕まえて右へ。

⑥上、キャッチで、お魚さん3を捕まえて終了

 

…という感じのようです。いかがでしたか?あってました??

 

このほか、繰り返しカードをつかうマップだと、こんな感じです↓


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難易度1~5で選べるマップ30枚&Webでオリジナルマップも作れる!

 難易度が1~5で、マップが30枚ついており、

難易度1でやり方を覚えながらステップアップすることができます。

難易度5は大人でもだいぶ考え込むレベルでした。

また、サポートサイトでオリジナルマップを作れるようです。

https://peraichi.com/landing_pages/view/cool-support

 

何がプログラミング教育に繋がるのか

見てわかるとおり、直接プログラミングのコードを学ぶわけではありません

しかし、プログラミングっていうのは、要は、色んなアクションをパズルのように組み合わせていくものなのですよ。

ですので、

  • ペンギンさんをどう動かしたら目的が達成できるか考える
  • コマンドカードをセットする
  • 実際にコマンドカードどおりにペンギンさんをうごかしてみる
  • 思ったとおりに動かなかったら修正する
  • ゴール!
  •  

というプレイは、

  • プログラミングの目的に応じてどう動かすか考える
  • コードを組み合わせて書いてみる
  • コードを実行する
  • 思った通りに動かなかったら修正する
  • ゴール!

っていう流れと一致するわけですね。

 

また、友達ペンギンが登場することで、

もしこの友達ペンギンをこっちに動かしたらどうなるのかな・・

とパターンを分けて色々考えることができます。

プログラミングで重要な条件分岐、If文を使いこなすための下地が培われるのでしょう。

 

大人のプログラミング教材にするならもう少し条件分岐の要素が深くてもよいかな(例えば裏向きタイルがあって、2パターンのどちらが出てくるかわからないのでIfで両方のパターンに対応するとか。)とは思いましたが、対象年齢6歳以上なら確かにこれくらいがいいのかも。

 

そして、より少ないカードでゴールできた人が勝ちなので、繰り返しカードが使えないか、もっといい方法はないか、とか、と考えていく必要があるわけです。

これも、プログラミングで必要な繰り返し処理に慣れたり、アルゴリズムを学んでより高速に処理できるようにしたりするのに類似しているわけですね。

 

なるほど、うまく考えられている気がします。

 

評価とまとめ

個人的には、買ってよかったと思います。大人一人でもちょっと頭使って遊びたいときにはいい感じ。我が家はまだ子どもがいないのですが、生まれたら一緒にやりたいなあとは思います。

 

とはいえ、読んでいるみなさんが買う必要があるか?というのは、評価する観点によって違うと思いましたので、親御さん向け、プログラミングを学びたい大人向け、ボードゲーマー向けにそれぞれ分けて評価を書いていきたいと思います。

親御さん向けまとめ

パソコンなどの電子機器なしでプログラミングの素養を学ぶことができ、

親子や友達とわいわい楽しめるこのボードゲームは、親御さん向けには、イチオシです

残念なことにうちの夫婦にはまだ子どもがいないので、実際に小さい子どもが遊んでみたらどうなるかまでは紹介できません(>_<)

小さいお子さんと遊ぶときには、最後のペンギンを動かす、答え合わせの部分は大人の方にやってもらった方がいいでしょう。そういう意味で、お子さんとコミュニケーションがとれて、ペンギンさんがが無事にお魚をキャッチできたときの達成感を一緒に味わえて、しっかり褒めてあげられるこのゲームは、とてもおすすめです。

 

ただし、これはプログラミングそのものを教える教材ではありません

パソコンなどの電子機器を使わせることに抵抗がないのであれば、直接プログラミングそのものを学べるロボット制作などの教室もおすすめだと思います。

この教材を作成されているSTEMONさんや、ほかにも色々教室があるようですね!

 個人的には、ロボット制作がいいかなあ…

小学1年生からのプログラミング教室なら、自考力キッズ  

プログラミング重視のロボット教室なら、エジソンアカデミー

無料体験授業をやっているところもあるようなので、一度見てみるのもいいかもしれないですね! 

 

また、最近ボードゲームは、就活や企業研修においても活用され始めており、コミュニケーション能力や論理的思考能力といった能力開発の面からも非常に注目を集めています。

知育の観点、数字や推論に強い子に育てたい、という点からのおすすめボードゲームとしては、世界的に傑作として有名なドメモもおすすめです。

www.pepepediary.com

うちのブログはお子さん向けに書いているものは少ないのですが、親子で遊べるボードゲームをまとめているサイトもありますし、最近は親子ボードゲーム会というものが開催されている地域もあるようです。

これをきっかけにお子さんとボードゲームをしてみるのはいかがでしょうか?

プログラミングを学びたい大人向けまとめ

ここまで読んでいただいて大変ありがたいのですが、残念ながら、このゲームをやるよりも、実際にプログラミングをやってください、という一言につきます

これはお子さん向けにプログラミングの素養を身に付けるゲームであって、プログラミングそのものではありません。

パソコンさえ持っていればプログラミングのできる環境を整えるのは無料ですし、ペンギンさん動かすよりも、なんでもお望みの作業をパソコンにさせることのできるプログラミングの方がよっぽど楽しいですよ。

一人で勉強するのはちょっと…という方には、オンラインスクールもあるし、相談だけできるようなサービスとかも色々あるようですし。

個人的には、社会人は全員プログラミングの基本を学ぶべきだと思っています。AIだRPAだと最新技術がもてはやされてはいますが、もう10年だか20年だか前からExcelマクロで実現できたレベルの業務効率化もされてないような職場がほとんどなんじゃないですかね?うちの職場はそうです…

自分では作れないけど、これは繰り返し作業だから自動化できるよね?っていう発想を多くのひとが持てるようになれば、世の中はもっと便利で、人間らしく生きていけるようになるはず・・・

えーっと、本題から外れるのでこのへんでやめときましょう。いずれにしても、大人はプログラミングそのものをやってください。ボードゲームをやってうまくなるのはボードゲームです。

 

あ、ボードゲームがやってみたい場合は、性格診断っぽいおすすめボードゲーム診断も作ってますので、よければどうぞ笑 ボードゲームは楽しいですよ!

 

www.pepepediary.com

 

ボードゲーマー向けまとめ

うちのブログを見に来てくれるひとは重ゲー寄りのボードゲーマーさんが多いので、その人たち向けにもコメントすると、

冒頭にも書いたとおり、プレイ感はわりとハイパーロボですね。一歩ずつ進むところもあるし、趣旨が全く違いますが、プログラミング教育という部分を考慮しないで考えるとそんな感じ。

大人だけがプレイする前提でいえば、難易度の低いマップはほぼ使わなくなってしまうので、常に難易度高いハイパーロボの方がいい気もします。

対象年齢6歳以上というと、タイムボムの対象年齢が10歳であることを考えると、だいぶお子さん向けであることが分かります。

 

ただし、お子さんにボードゲームをさせたい、という前提でいえば、

かわいいのにしっかり頭を使う必要があるので、最初の方にさせたいゲームとしてかなりアリだと思います。

 

最近話題になっている子ども向けワーカープレイスメントのリスのタルト屋さんが対象年齢4歳以上なので、もうちょっと難しさがあるボドゲもやらせたいんだけど…というところにはぴったりかと思います。

 

というのも、カードを出して場を動かしていく感覚など、他のボドゲへと発展していくきっかけになる要素はしっかりあると思うんですね。

実際にはコマを動かさずに手札を出していく感覚は、

重たいゲームをするときに数手先を見越して色々シミュレーションをしていく感覚と一緒なわけです。

将来の重ゲーマーへの入門として結構アリな気がします。

 

ちなみに私は数手先まで一気に考えておくのが苦手なので、上で写真とってるレベル3でも結構苦戦して楽しかったです笑 

これやってると重ゲーでも数手先読めるようになるかも笑

 

まとめ

大人しか遊ばない場合には向かないかもしれないですが、子ども向けの教材であり、子ども向けのボドゲですからそりゃそうですね笑 

対象年齢低めのいいボドゲだと思います!

個人的には、大人ですが、買ってよかったと思っています。

 

ぺんぎんさんかわいいので、ぜひ遊んでみてください。

 

ボドゲ記事としては以下もどうでしょうか?

www.pepepediary.com

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