こんにちは。
本日11月2日は、11月末のゲームマーケット2019秋で発売されるボドゲの試遊会、フォアシュピールに参加しました。
フォアシュピール全体の記事は別途書いていますが、その中でもあまりに面白すぎた、「HIDEOUT」(ハイドアウト)のルールと感想を、勢いで書いてみたいと思います。
※発売前?のはずなので、まだ所有してません。ゲムマで買ったら記事を追記したいと思います。また、あくまで試遊であり、勘違いがある箇所がある可能性はあります。ご了承ください。
【11月25日追記】
ゲムマにて無事入手できました!!ブログを書いたことを作者さんから感謝され、調子に乗ってサインをいただいてしまいました笑
その後、ボードゲーム会で4人プレイをしましたが、4人プレイでも滅茶苦茶面白い!
【12月10日追記】
5人プレイでも6人プレイでも面白いです。あちこちで遊びましたが、一緒に遊んだ人からも大絶賛でした。
正体隠匿系ゲームとして殿堂入りしていいゲームだと思います。ほんと面白い!
試遊してほれこんでたHIDEOUT
— ボードゲーム好き夫婦の楽しい毎日 (@pepepeboardgame) 2019年11月23日
タイムボム作者の新作入手!
ブログを書いたお礼を言ってくださって感謝感激………
サインをお願いしたところこころよく受けてくださいました\(^_^)/
幸せ(*´∇`)
ハチャメチャな正体隠匿ゲーム!
N57#ゲムマ2019秋#ゲームマーケット2019秋 pic.twitter.com/NfRjgTqK5K
イエローサブマリンで通販も開始したようなので、ぜひお手にとってみてください!
イエローサブマリンONLINEFLAGSHOP / HIDEOUT(ハイドアウト)
あと、巣鴨のボードゲームカフェASOBAKOさんにもあるようです
概要
タイムボムシリーズって?
正体隠匿系ゲームのタイムボム。有名なのでご存じの人も多いでしょう。最短5分くらいで終わってとても面白く、声優さんによるボドゲ紹介番組、ボドゲであそぼ!2ターン目でも紹介されています。有名すぎてうちのブログでは細かいルールは紹介してないですが、下記の記事にて学生さんがボドゲ5つだけ買うとした場合に買うべき1つとして紹介しています。
で、このタイムボムですが、「タイムボム2」という続編があるらしいのですが、
タイムボム2のシステムをそのままに、難解だった要素を排除してお手軽ゲームに作りなおしました。(ゲームマーケット公式サイトより)
ということなのだそうです。
タイムボム2はうちでは未プレイなので、こちらが気になる方はボドゲーマさんの方をご参照ください。
HIDEOUTの概要
テロリストのアジト(HIDEOUT)を殲滅せよ!
SWAT陣営は、テロリストのアジトを探しています。
7枚の建物カードをオープンしていって、無事3つのアジトをオープンできればSWATの勝利です。 ただし、ボムをオープンしたり時間切れになるとテロリストの勝利。
詳細なルールをきっちり読みたいという方は、ゲームマーケット公式サイトのサークルページにルールのPDFがあげられていたので、そちらをご覧ください。
HIDEOUTのルール概要
※6人プレイの場合の枚数で記載しています!
準備
①プレイヤーはSWATとテロリストの2陣営に分かれますので、自分の役割カードが配られます。タイムボム同様に、テロリスト陣営も、誰が仲間なのか分かりません。
②プレイヤーは、どの建物に突撃するのかを決める投票カードのような「待機カード」を4枚持っています。
③場には、7枚の建物カードが裏向きでプレイヤーの前に配置されます。建物カードは、
- テロリストのアジト3枚
- ダミー(アジトではない)3枚
- 爆弾
の、合計7枚です。
④プレイヤーは、自分の目の前に配置された建物カードを見ることができます。このとき、建物カードはプレイヤーより1枚多いので、誰にも見られていないカードが一枚あることになります。
↓初期配置の写真を撮ってないので、一枚オープンしてる写真ですが、こんな感じ
(オープンしてあるのが、誰にも見られないカードです)
ゲームの進行
①プレイヤーは、時計回りに、どの建物カードをオープンしたいか、待機カードを使って投票していきます。
②投票は、1つの建物カードに待機カードが4枚集まるまで続きます。同じ建物に投票てもOK
③待機カードが4枚投票された建物があれば、建物に突入(オープン)するかどうかの成功判定を、その建物に待機している人で行います(このとき、その建物に投票されている待機カードはプレイヤーの手札に戻ります)。
↓少し見にくいですが、手前の建物には1枚紫の待機カードがおかれていて、奥の建物には4枚の待機カードがおかれています。
④成功判定(後述)で、突入することが決まれば、その建物カードをオープンします。突入しないことになれば、オープンしません。
⑤突入を行った場合、建物カードは配りなおします(テロリストはアジトを引っ越すのです)が、ほかの待機カードはそのまま各プレイヤーの前に蓄積されます。
この進行を繰り返し、アジトカードを3枚オープンできればSWAT側の勝ち、爆弾カードがオープンされたり、時間切れになったらテロリスト側の勝利です。
大きな進行の流れはこんな感じです。選ばれたプレイヤーが成功判定を行うという点は、有名な正体隠匿ゲームのレジスタンスっぽいところもありますね。
レジスタンスなら、失敗判定を出したプレイヤーが推測できるので、そのプレイヤーは嘘をついているんだなあ…ってわかりますよね。
残念ながら、このゲームはそうはなりません。
タイムボムをやったことがある人は身に覚えがあるかもしれませんが、嘘をついている=悪いやつだ! とはいかないのが、タイムボムとHIDEOUTの共通点な気がします(タイムボムは、あえて味方側が嘘をつくという戦略もありますよね)
敵陣営が失敗判定を出そうとしてくるレジスタンスと違って、プレイヤーが自分の意志で成功判定をできるとも限らないのが、このゲームの面白いところ…
実際私も、SWAT側、つまり、成功させたいのに失敗判定を出すしかできない状況になりました…
建物に突入するかどうかの成功判定の方法
さて、もったいつけましたが、成功判定の方法について説明したいと思います。
4枚の待機カードが蓄積された建物カードについて成功判定が行われるのですが、成功判定に参加できるのは、その待機カードを出したプレイヤーです。
1枚の待機カードにつき2枚、成功判定用のカード(隊員カード)が配られます。
プレイヤーは、2枚から1枚選んで、裏向きで提出します。
(2枚待機カードを出していた人は、4枚配られ、2枚提出します)。
提出されたカードを表にしていき、失敗カードが含まれていたら、失敗です。
ここまで聞いてもまあ、レジスタンスですよね。
実は、この成功判定用のカード、ランダムで配られるので、2枚とも失敗カードが配られる、っていうことがあるのです。同様に、失敗させたいのに成功カードしか配られないということもあります。
さて、より詳細に説明すると、この成功判定カードは4種類の隊員カードで構成されています。基本としては、1枚以上テロリストカードが提出されたら失敗なのですが、
- 普通の成功カードであるSWATカード(12枚)
- テロリストカードを一枚無効化できるエキスパートSWATカード(6枚)
- 普通の失敗カードであるテロリストカード(6枚)
- テロリストカード2枚分の威力をもつスーパーテロリストカード(6枚)
の4つになります。この30枚がシャッフルされて、各プレイヤーに2枚ずつ配られるので、成功させたいのに全てテロリストカードだ、ということがあるわけです。
さて、この隊員カードですが、成功判定に使われた4枚は、ゲーム除外されます。2ラウンド目には、4枚を除外した26枚から8枚が配られるということです。
つまり、あえて自分の陣営に不利なカードを出して、さっさと除外しちゃうのもアリなわけです。
いつでもなんでもしゃべってOK!いろんな戦略をしゃべって、協力したり、相手を翻弄しましょう!
プレイの様子
今回は6人で試遊し、嫁も旦那もSWAT側でした。
6人の場合、2人がテロリスト、4人がSWATです。
※試遊した記憶を呼び覚ましながら記事を書いているので、細かいところを覚えていないので、そこはすみません…試遊の進行を妨げてはいけないので、ラウンドごとの写真を撮ったりもしていません。それでもよければお読みください。
1ラウンド目:嫁はボム 旦那はダミーでした。
みんながそれぞれの前に置かれている建物カードが何なのかについて話しました。
このとき、2人が「自分の目の前に置かれているのはアジトカードである」という発言をしたことから、誰の目の前でもない最後の1枚がアジトカードなのではないか、という議論になりました
建物カードは7枚、プレイヤーが見れるのは1枚×6人。アジトカードは3枚なのに2枚しか場所が分からないから、最後の1枚はアジトカードに違いないと。
誰もが納得の推理だったので、投票は順調にその建物カードに集まりました。
手番の遅かった旦那と嫁が待機カードを出す前に4枚集まる。つまり、我々以外の4人での判になりました。
突入判定は、無事成功。ただしテロリストカードが一枚含まれていて、エキスパートSWATで無効化しての成功でした。
嫁視点では、
テロリストカードが1枚ってことは、この4人の中にテロリスト陣営は一人しかいない?旦那様はテロリスト陣営なのかな?という気がしてました。
何もしてないのに疑われる旦那様。
旦那様視点では、序盤はSWATの振りをするのは定石だよね、という風に見えたそうなので、そう弁明してました。確かにそれもそのとおり。
一度表になった建物カードはそのままにして、残りの6枚の建物カードをいったん回収して配りなおします。
2ラウンド目:嫁はアジト 旦那はボム
みんなが自分の目の前にある建物について話します。アジトがあると主張したのが3人。
先ほどボムがあると正直に話したことを信用されてか、嫁の目の前にあるのがアジトであるという発言はわりと信頼され、待機カードが集まりました。でも、他の建物に投票した人もいて、2つに割れた感じです。
今回は我々二人を含む4人が待機カードを出していて、判定に参加しました。
が、嫁、配られた判定カード2枚ともテロリスト。
…ということで、テロリストカードを提出せざるを得ず、この回は突入失敗。
建物カードの配置はそのままの状態で、次のラウンドに進みます。
3ラウンド目:(配置変わらず)嫁はアジト 旦那はボム
とりあえず正直に、「さっきテロリストカードしかなかったのですよ…」と話し、引き続き自分のところに突入してほしいと訴える嫁でした。こういう発言はいつしてもOKだそうです。
投票の時にテロリストしかない!とアピールしてもいいし、そうするとテロリスト側がじゃあSWAT出しておくか…とカードを変えてくるかもしれないから黙っててもいいそうです。
さて、さきほどのラウンドで私以外に投票の集まっていた人の前に4枚集まりました。
このとき、2人が2枚ずつ待機カードを出している状態なので、成功判定に参加するのは2人。
しかし、成功判定につかう隊員カードが4枚ずつ配られたとたん、表情の曇る2人。
提出されたカードにテロリストが含まれていたため、失敗。
4ラウンド目:(配置変わらず)嫁はアジト 旦那はボム
突入に失敗したため建物カードはそのまま。アジトを持っていると主張していた3人のうち2人に対する突入が失敗し、オープンされたのは最初の1枚のみという状況。
まずい、時間切れになりそう…
そして、この回では、アジトを持っていると主張した3人のうち、まだオープンされていない人に待機カードが集まりました。
↓ゲームの概要と同じ写真ですが、奥の人に4枚集まりました。
嫁の投票カードは青ですが、確か、奥の人が味方っぽいと思ったので、本当は自分に投票してほしいけど、敵っぽい人のところに待機カードが集まる前にこっちをオープンしちゃおうと思った・・・はず。
今回は隊員カードにSWATカードがあったので、ちゃんと提出できました。
判定の結果、突入成功。オープンされたカードは…アジトカードです!
あと1枚アジトがオープンすればよし!
5ラウンド目:嫁はアジト 旦那はダミー
突入が成功したので建物カードをシャッフル。最後のアジトカードが嫁の前に来ました。「こんどもアジトです」と主張します。
細かい出来事が思い出せないのですが…無事待機カードが4枚嫁のところに集まります。
判定の結果は…突入失敗。テロリストカードが含まれていました…
ここで、時間切れ。テロリスト側の勝利でした。
↓役職カードをオープンしてみた写真。うーん、わからなかったなー
本当は使われた隊員カードが何で、誰がどこに待機カードを置いたのかなども記事にできればよかったのですが…試遊の感想なのでご容赦ください。
ゲムマで購入後、もう少し魅力の伝わる記事になるよう書き足したいと思います。
感想
とりあえず購入確定。
ルールの概要のところでも書きましたが、
- レジスタンスのような、選ばれたプレイヤーによる成功判定
というのが特徴だと思います。そして
- 判定カードがランダムで配られるため、自分が出したいのと逆のカードを出さざるを得ない状況
- 失敗・成功のカードの枚数が決まっていて、一度使ったカードは除外されるため、消費させるためにあえて自分の陣営に不利なカードを使ってしまうのもあり
という感じなので、出された判定カード(隊員カード)からどのプレイヤーがどの陣営なのかを逆算するのは結構難しい。
ゆえに、もう一つの特徴
- タイムボムのように、怪しい行動をしている人が敵陣営とは限らない
ということになるわけです。
タイムボムの魅力って、多くの人狼系ゲームと違って、敵陣営が誰なのかを確定させるころではなく、爆弾を解除させることが目的であり、敵を欺くには味方から…というプレイが発生するところだと思うのですよね。
このHIDEOUTは、まさにその魅力を継いでいる、「タイムボムシリーズ」だと思いました。
正直なところ、1回遊んだだけでは、SWAT側としてどう振る舞うべきだったのか分かりませんでした。なのでぜひ購入して何度も遊んでみたいと思います。
もしかすると、正体隠匿系のわりに運要素が強すぎるんじゃないか?という懸念がなくはないのですが、むしろそこが、何度遊んでも王道の戦略が確定しない、自分の手番でどんなプレイをすればいいのか毎回悩ましい、というリプレイ性に繋がるように思っています。
理詰めで考えたい人にはシークレットムーンとかの方がよいのかもしれないですが…いや、理詰めで考えられるのかどうかを確認するためにも、ぜひ遊んでみてください。
【11月25日追記】
4人プレイで数回遊んだ感想の追記です。
運要素が強いのは間違いないのですが、運に対抗するために色んな戦略や会話をするのが醍醐味だと思いました。運ゲーではないです。
確率で理詰めに考えるシークレットムーンとは違い、「確率は低いけど俺はあえてこの戦略にチャレンジするんだ!!!!!」という挑戦を許容してくれるすばらしいゲームだと思いました。
いつでもなんでもしゃべっていい、というのが重要なポイントです。
一度使われた隊員カードは除外されるため、スーパーテロリストがわりとみんなの手札に出てきたとき、あえてスーパーテロリストをみんなで出して追放しちゃうとか!投票のときでもいつでも、なんでもしゃべっていい!!
もちろんあえて黙っているのも、しゃべったのと逆の行動するのもアリアリです!
運要素つよいのに、結構、考えます。運ゲーではない。単なるノリでは勝てません。
正体隠匿系として、タイムボムともども殿堂入りする面白さ…やばい…
とりあえず結論。買うべし。みなさんゲームマーケット2019秋に行きましょう。
※イエローサブマリンやヨドバシカメラで委託販売が始まったようです。
イエローサブマリンONLINEFLAGSHOP / HIDEOUT(ハイドアウト)
また、巣鴨のボードゲームカフェASOBAKOさんでも遊べるようです。
また、こんなに素敵なゲームを作ってくださった作者の佐藤さん、あと、ゲムマ前に試遊会を開いてくださったフォアシュピール運営のみなさん、ありがとうございました。
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