こんにちは。ボードゲーム好き夫婦夫婦です
今日はクトゥルフTRPG風ボードゲームのマンション・オブ・マッドネスを夫婦でやってみた感想をつらつらと書いていきたいと思いますー。
※2人プレイで1シナリオを2回やった感想であり、人数を変えたりシナリオを変えたりすると印象が全然変わる可能性がありますので、ご了承ください。
ボードゲーム歴は長い二人ながら、TRPGはやったことのない旦那と数回やったことのある嫁という組み合わせのうえ、経験者のいない状況でルールブックと格闘しながらのプレイでした笑
ということで、
2時間以上のボードゲームをやることには抵抗がないけど、TRPGの経験はなく、周りにマンション・オブ・マッドネスの経験者がいない場合に、このボドゲは楽しめるのか?
ということが知りたい人が読むと、参考になるかも…?笑
先に回答を書くと、経験とか関係なくそもそも滅茶苦茶辛くて理不尽なゲームだと思います。多分クトゥルフの世界観自体が人間にとって理不尽な設計になっている印象なのので、そういうものなんだと思います。
まあ、これはそういうボードゲームだと思うので、おすすめできるのは
- つらいけど、悔しいからもう一回やりたい…と思える人
- 負けた後に、次はどういう戦略をとるべきなのかの議論が楽しめる人
- かの有名な協力型ボードゲームパンデミックで難易度高め(ほぼ負ける)でやるのが好きな人
だと思います。間違っても分かりやすくて楽しいボードゲームをやりたい人が買ってはいけない。
そういうボードゲームをやりたい人は、ドイツボードゲーム大賞受賞作品をやるのがいいです。
さて、感想メインなので、前知識なしで遊びたい人も読まない方がいいかもしれません!
また、ルールを書きだすと長くなるので、感想を読むのに必要な程度のルール概要しか書いていませんのでご了承ください。ネット上にはルール解説サイトもたくさん転がってます。
マンション・オブ・マッドネスって?
ゲームの概要
このゲームはアプリが司会(いわゆるGM)を務めてくれる協力型RPGボードゲームです。
Androidアプリにゲームの概要がさくっとまとめられているので引用すると
このボードゲームは1〜5人で遊べる、H・P・ラブクラフトの創造したクトゥルフ神話の世界を題材にした、恐怖と探索のゲームです。プレイヤーは様々な場所をさまよいながら、謎めいた物語を解き明かしてゆきます。
プレイヤーはこのボードゲームを遊ぶために、このアプリが必要になります。このアプリ上で、プレイヤーは様々な長さと難易度のあるシナリオを選び、恐るべき通廊や、霧で満ちたアーカムの街路などでいろいろな指示を受け、物語を展開してゆきます。またプレイヤーは、アプリから各種の挑戦を要求されることでしょう。例えば名状しがたいモンスターから急襲されたり、NPCと関わったり、秘密の戸棚を開くためのパズルを行ったりするのです。
というゲームです!
↓モンスターたくさん
簡単なルール説明
プレイヤーはキャラクターを一人選び、そのキャラクターを使ってマップを攻略していきます。
ゲームの流れとしては、
- プレイヤー側の行動である探索フェイズ
- モンスターの行動や恐怖を呼び覚ますアクシデントが起こる神話フェイズ
を交互に繰り返していく感じです。
探索フェイズではプレイヤー1人が2アクションすることができ、移動アクションや、調査アクション、攻撃アクションなどを実行することができます。
TRPG風ということもあり、アクションの成功判定にダイスを使うことが多いです。ダイスの数はキャラクターの能力値によって決まります。
敗北条件
プレイヤーは、モンスターと出会ったりすることにより、体力と精神力が消耗していきます。体力又は精神力のどちらかが消耗しきるとキャラクターが死亡し、敗北となります。
あるいは時間切れによる敗北があります。
さて、体力と精神力はどのように消耗するのか。
それは、モンスターと出会ったり、様々なアクシデントに見舞われることにより恐怖カードを引いたり、モンスターの攻撃などによりダメージカードを引くのですが、各キャラの精神力値や体力値以上の枚数が溜まる×2回で、死にます。
↓左がダメージカード、右が恐怖カードの例
困った状況に追い打ちをかけ、加速する絶望感
前述のとおり恐怖カードが累積すると神力の消耗により正気を失い、死亡するのですが、恐怖カードには様々な効果があります。
もう一枚恐怖カードを引かないといけない効果があったり、何かにつけて麻痺状態(1ターンに1アクションしかできない状態)などのバッドステータスを得やすくなったり、ダイスによる成功判定で振れるダイスの数が減ったり…
恐怖カードが精神力値以上の枚数になる×2回で死ぬ、という消耗を示す以上に、どんどん行動を困難にしていく恐怖カード。状況がひたすら悪化していきます。一回精神力値を超えたら折り返し地点かーと思ってはいけません。一気に増えます。
また、一番ダメージが大きいキャラにモンスターが攻撃してきたりと、容赦がありません。
クトゥルフTRPGを1回やったことがある嫁としては、
- 人間は神には勝てない
- 遭遇したが最後、絶対勝てない神話の生き物がいる
- モンスター見たら逃げろ
という世界観らしいということを聞いたので、このボードゲームもそのへんの絶望感は引き継いでいるんだなあという印象です。
感想
1回目:ルールを勘違いして無理ゲー化
1マス多く移動できるリタ・ヤングとファーザー・マテオでプレイ
アプリが司会になってくれるとはいえ、駒動かしたりダメージ処理したりは全部自分でやらないといけない仕様です。
(確かに、アプリ上でキャラが移動できたらもはやボドゲじゃなくなってしまうので仕方ない)
そんなこんなでルールブックの読み込みが甘かった結果、早々に敗北したかと思ったらルールの勘違いが発覚しました。
本来なら1アクションで2マス移動できるところを、1アクション1マスと勘違いしてプレイしてしまいました汗
…どーりで手も足もでないわけですね…特殊効果によるアクション制限が発生している状況以上に悪条件でやっていたことになります笑
またリタ・ヤングは精神力が一番低いキャラなので恐怖カード 10枚引いた時点で死亡。初めてやるならもっと精神力の強い、死ににくいキャラを選ぶべきだったのかもしれません
おまけに麻痺状態で1アクションしか行動できなかったり拘束状態で移動ができなかったり…ほんとに何もできない状況でした。
1時間半以上かかった上に手も足も出なかったので結構疲れました(-_-;)
ルールの勘違いがすべての元凶です。
これは早々にも一試合しなければなりません笑
2回目:脱出寸前で敗北
というわけで時間を見つけて同じシナリオに再チャレンジしました。
前回の敗因を活かして精神力の強いキャラ、麻痺や拘束に強いキャラを選びました。
今回は、一回目の探索で確認して、特に意味もなかった場所の調査アクションはやらずにどんどんマップを広げていきました。とりあえずシナリオを全てすすめたいし、急がないと死んでしまう気がしたからです。
コマの処理などもだいぶ分かってきたので、だいぶスムーズに進みました。
しかし、今回は今回で、前回はほとんど引かずにすんだダメージカードが出てきたり、炎コマが出てきたり、モンスター5匹に囲まれてみたり。
せっかく麻痺や拘束に強いキャラを選んだのに、今回は麻痺や拘束に状態になる恐怖カードをひかなかった…
前回の失敗をカバーするようなキャラを選択したのですが、そう甘くはない様子…
それでも、あと一歩でクリアできるところまで行きました。本当に惜しかったです。
あのときあの行動をとって入れば勝てたのに…><
あと、途中から旦那様が「以降しゃべってはいけない」という効果カードを引いてしまったため、ボディランゲージですすめないといけはかったのは結構辛かったですw
二人でルールを議論しながら進めていたのにしゃべれなくなるのはちょっとやめてー笑
<反省点①>
調査を1キャラに任せてもう1キャラでマップをガンガン広げていく戦略だったのですが、マップ広げをやってたキャラがトークン(ダイス判定に有利になるアイテム)を集められなくてつらい展開に。バランスよく役割分担しないとだめだなーと思いました。
また、回復アイテムがほぼ拾えなかったのも結構辛かったですね。調査アクション大事だ。調査したところで出てくるのかは分かりませんが…
<反省点②>
モンスターに一人で向かうのが怖いので、モンスターが出現したら合流して2人で戦闘することが多かったんですけれど、
モンスターの近くにいるキャラは、恐怖判定といって、ダイス目次第では恐怖カードを引く必要が発生します。そのため、モンスターのところにキャラを集めると全員にどんどん恐怖カードが溜まっていくので、一人を犠牲にして別のキャラはモンスターから離れて探索をすすめた方がいいのかもしれないと思いました。
全体の感想
やってる最中は余裕がほとんどなかったのだけれど、夕飯を食べながらとか、なにかにつけて、あの時はああすればよかったね、といった感想戦をするのは結構楽しいですね。
経験者ありの方が、シナリオはスムーズに進んで楽しくプレイできるのかもしれないけれど、あーだこーだと議論をするのには経験者なしでのゼロからの探索も良いかもしれないです。
ただ、2人だとマップが広すぎて探索が進みにくい気がします。全プレイヤーが行動し終わってから神話フェイズになるので、人数が少ないとちょっと動いただけですぐ神話フェイズでモンスターがやってくる…4人ぐらいで遊びたいですね!
夫婦や恋人と二人で遊ぶボードゲームとしては絶対にお勧めできないし、冒頭に書いた通り、分かりやすくて楽しいボドゲがしたい人には絶対にすすめられないと思いましたが、うちは負け続きで悔しいからまた探索に行こう!と思える二人だったので、買ってよかったと思っています。
まだ1つのシナリオしかやっていないので、ほかのシナリオもやったら感想追記したいと思います。