こんにちは、ボードゲーム好き夫婦のぺーさんとあすなんです! 今回はクラウドファンディングで一足早めに入手した国産ボードゲーム、レヴィアスの感想を語っていきたいと思います!
ゲームの概要
レヴィアスは連作ボードゲームプロジェクト『Kaiju on the Earth』の第2弾です。このシリーズは、日本のボードゲーム制作者たちが集まって日本から世界に挑戦する大作ボードゲームを作ろうというプロジェクトで、怪獣をテーマにしたゲームを日本人の有名ゲームデザイナーが次々と制作していきます。
さて、レヴィアスはどんな怪獣なのか…?
沖縄を襲う謎の巨大海竜「レヴィアス」。その巨体から放たれる大津波は沿岸都市を次々と水没させていく。
しかしこの恐ろしい攻撃は、海中深く潜伏するレヴィアスの位置を探るための貴重なヒントでもある。
日本政府はレヴィアスが嫌う特定周波数の音波を用いた「追い込み漁」作戦を決定。
超音波機雷を駆使する海上自衛隊と、対怪獣水害特殊堤防を建設する特務建機部隊による決死の戦いが幕を開ける!
(引用:【世界最速入手】怪獣災害戦略ボードゲーム第2弾『レヴィアス』【特典付き】|マクアケ - クラウドファンディング )
ボルカルスとの比較や共通点など
Kaiju on the Earthの第1弾、ボルカルスとの比較をしてみたいと思います。
↓ボルカルスは、これです。東京に炎の怪獣が出現!(あれシ●ゴジラ?)↓
まず、レヴィアスのクラウドファンディングサイトからの引用を。
ゲームルールは読み合い・心理戦をメインにし、第1弾『ボルカルス』とはまた違った面白さを提供します。
複雑さは抑えめにしてあり、『ボルカルス』が難しかったという方にもオススメできる一作です(ボードゲーム経験が少ない方は『レヴィアス』→『ボルカルス』という順で遊ぶのも良いでしょう)。
(引用:【世界最速入手】怪獣災害戦略ボードゲーム第2弾『レヴィアス』【特典付き】|マクアケ - クラウドファンディング )
ボルカルスよりもボードゲーム経験が少ない人向け、というのが企画のコンセプトのようです。
というのも踏まえて我が家の感想としては…
・ボルカルスよりはインストがずいぶん短く済む(ボルカルスは1時間くらい、レヴィアスは15分くらい)
・ボドゲ経験少ない人向け、というわりには、テキストがまあまああるので最初はちょっと壁が高い気はする。
・1回遊んでみると流れはすぐ把握できて慣れるのでその後は気軽に遊べる。
・2人で遊ぶボドゲとしてかなりオススメ(後述)
という感じでしょうか。
↓ボルカルスの時も感じましたが、説明書が凝っててますね。↓
レヴィアスが現れたニュースのような導入がしっかりあります。
「さくっとルール説明してさっさと遊ぶぞー」というのではなく、舞台設定をみんなで読み込んでじっくり世界観に没頭することに重きが置かれているようです。
ボードゲーマーの間で話題にあがりがちな論点として、「インストするとき、フレーバーテキストって、読み上げる?それともルールだけさっさと説明して遊ぶ?」というものがあると思いますが、このカイジュウ・オン・ジアースシリーズは明らかにフレーバー読み上げる前提です。
ボルカルスのいいところを振り返ってみる
さて、ボルカルスが協力ゲームとして非常に優れていた点を振り返ってみると、
・戦略を相談する時間が2分と決まっていて、めちゃくちゃ焦るし盛り上がる。
・2分しか相談できないので、最後は自分の判断でカードを出す必要があり、協力ゲームにありがちな「上手な人のいいなりになる」という状況が発生しにくい。
・火がどんどん回っていくので、目に見えて、やばいなんとかしないと!!と思う
・突然怪獣という未知の存在が現れたときの人間の混乱が体験できる(誰か頭がいい人が1人いたからってうまく連携なんかできないわけですよ…)
というものがあると思っています(もっとたくさんあると思っているのですがボルカルス記事ではないので省略)。
ボルカルスはボードゲームの枠を超えて、ボルカルスという体験をするためのエンターテイメントだと思うくらい、ボルカルスのエンターテイメント性は、やばいんですよ。
システムとストーリーの完全一致といいますか、もう、やばい完成度なんですよ。
↓ボルカルスに興味を持った方、体験会での裏話をメモしてあるのでこちらもどうぞ↓
ボルカルスと比べるとレヴィアスは…全く別のタイプの怪獣だ!
そのボルカルスのエンターテイメント感が、レヴィアスにも備わっているか?という点について回答するならば、「ボルカルスとレヴィアスは全く別の怪獣である」。
目指している体験が、多分全然違うのです。ボルカルスはボルカルスであり、レヴィアスはレヴィアスなのです。
時間制限があったボルカルスに対して、レヴィアスでは時間制限がないので、一般的な協力ゲームのプレイ感ですが、シリーズとして解釈すると、人間はボルカルスを経て怪獣と戦うということに慣れたのでしょう。
そして、混乱と勢いの中で戦いで東京中に目に見える被害がどんどん広がっていくボルカルスに対して、レヴィアスは海の上での攻防戦。目の前の被害をなんとかしなくちゃいけないボルカルスに対し、じっくりと4日目にレヴィアスを捕獲できるよう戦略を組み立てていく感じが味わえます。
火に対して水。ボルカルスに対してレヴィアスは結構地味めな怪獣さんなのです。
こんな書き方をすると、「ボルカルスの方がよかったの?」と思われそうですが、ボルカルスがボードゲームの枠を超えたエンターテイメントであったのに対して、レヴィアスはきちんと面白いボードゲーム、という感じなのです。
ボルカルスよりもインストが短く、「ボードゲーム慣れしていない人向け」というコンセプトでありながら、実はめちゃくちゃボードゲームらしい心理戦・戦略の読み合いが繰り広げられる。
ボルカルスは素晴らしいエンターテイメントだったけれど、じゃあ30回以上繰り返し遊びたいかというと、インストに1時間くらいかかってしまうのもあってボードゲーム会などではなかなか遊びづらいし、あのパニック感とシステムの連動は最初だからこそ面白いのではないかと思ってしまうのも事実。
その点レヴィアスのインストは15分程度で、ボードゲーム会で遊ぶにはちょうどいい。心理戦がメインなので何度遊んでも飽きない気がします。
時間とメンバーが確保できるならボルカルスで遊びたい。
でも実際に稼働しやすいのはレヴィアスなのではないか…?そんなことを思います。
2人プレイの感想(かなりガチな殴り合いでオススメ)
ところで、このゲームは、2人ベストなのではないかと思うくらい、2人プレイが楽しいです。有名な2人ゲームのバトルラインを思い出すような純粋な殴り合い・戦略の応酬が楽しめます。
というのも、このゲームは何人で遊んだとしても人間側とレヴィアスが1回ずつ行動をするので、例えば4人プレイ(人間側3人)だとAさん→レヴィアス→Bさん→レヴィアス→Cさん→レヴィアスという感じになるのです。
3人(人間2人)以上のプレイの場合、人間側の手札は2枚ですが、2人プレイ(人間1人)の場合だけ手札が3枚になります。
↓アクションカードはこんなに色々あります。↓
手札が3枚あると、「このターンでソナーを使って、次のターンでは機雷を使おう」というコンボ考えやすくなります。
人間側が2人以上の場合でも、次の人が何の手札を持っているかなどは会話してよいので、コンボを決めることも可能です。しかし、そうした相談を全部レヴィアスは聞いています。
ボルカルスのように相談タイムの時間制限もないので、あれこれじっくり話し合うことはできますが、ボルカルス同様レヴィアスも人間の言葉を理解する賢い怪獣なので、人間側が2人になったとたんに戦略についての会話がレヴィアスに筒抜けになってしまうのです。
協力ゲームなので、お互いの認識を合わせるために、「今多分レヴィアスはここにいるんじゃないか」と思っている場所にレヴィアスの駒を置いて議論をするのですが、それはつまり、レヴィアス側に、「今ここにいると思われている」という情報が流れてしまうということなのです。
その点、人間が1人だと全部頭の中で戦略立案が完結する。ひっかけのような戦略も可能になってきます。
このゲームの目的は、レヴィアスを追い詰めて身動きとれなくすることが勝利条件です。レヴィアスの位置を特定することが目的なのではありません。でも、その戦略を複数人でストレートに議論するのってちょっと難しくて、多分、「今レヴィアスここにいると思うんだよね…」「いやいやこっちじゃない?」という認識合わせの議論がどうしても入ってしまうと思うのです。
その点、人間が1人だと、「レヴィアスこっちにいる可能性が6割で、あっちは4割くらいだろうから当面の戦略は…」というのを黙々と考えることができるのです。
もう完全にガチの殴り合いです笑
結構黙って熟考してしまいます。人間側が1人なのか2人以上なのか、その差はかなり大きいと思います。
我々は人間が1人になる2人プレイがとてもとても気に入りました。
怪獣と戦うぞー楽しいなーという雰囲気を味わいたいなら3人以上のプレイでワイワイやるのが良いかと思いますが、それならボルカルスをやりたいなとも思ってしまう笑
黙々と戦略をたてて、状況に耐えながら後半での勝利を目指していく…2人プレイのレヴィアスは、我慢するのが得意なぺーさん向きのゲームでした。
ほんとに、バトルラインみたいな殴り合いです笑
ゲーマー夫婦にはとってもぴったりで、あまりに面白くて連日遊んでしまった。そんなレヴィアス2人プレイ。2人でガチでボドゲをやりたい人には本当にオススメします。