こんにちは。ボードゲーム好き夫婦のぺーさんとあすなんです。
今回は、2019年に発売されたタイル配置な陣取り×マジョリティ×手札管理が楽しいボードゲーム、マヤを紹介します!
概要
プレイ人数:2~4人
インストにかかる時間:5分
プレイ時間:30~45分
デザイナー:トレヴァー・ベンジャミン&ブレット・ギルバート
タイルを配置していくシンプルなマジョリティ・陣取りゲームです。
プレイヤーが持つ山札は、4つの野菜×8枚という全員同じ構成。いつどの野菜を引けるのかは運ですが、全体の構成は把握できるので山札マネジメント要素の面白さもあります。
デザイナーはトレヴァー・ベンジャミン(Trevor Benjamin)とブレット・ギルバート(Brett J. Gilbert)。我々もあまり作品を知らないデザイナーですが、ギルバートのディヴィナーレは昔遊んで面白かったものの流通してなくて残念。
※デザイナー名のリンク先はボドゲーマの作品一覧ページ
簡単なルール説明
自分の手元のタイルを裏向きに配置して都市を拡張したり、表向きに配置して野菜をたくさん連結させたり、表都市の周りを囲んでマジョリティ争いをしたりするゲームです。
得点要素
得点要素から先に説明していきます。
得点要素は、①タイルを配置するときの点と、②寺院周辺での陣取り の2つです。
野菜タイルの配置点
野菜の書かれたタイルを配置したときに、出した野菜の数だけ点が入ります。
同じ種類の野菜を繋げて置いていくと点が加速的に増えていきます。
今この状態で、赤のプレイヤーがじゃがいもの隣にじゃがいもを追加で1つ配置すると、すでに置かれているジャガイモ7個とあわせて8点入ります。
神殿エリアでの陣取り
寺院の陣取りは、寺院タイルの周りを囲み切った時点でその都度決算が発生し、寺院の周りを一番多くの野菜で囲んでいた人と、2位の人に点数が入ります。
伏せカードによって寺院の周りのエリア(都市)が大きくなっているほど点がのび、5枚を囲むと30点入ります。
上の写真だと、寺院の周りのエリア(都市)は4枚で、その周りを囲っているのは赤が1位・緑が2位です。
得点要素は以上です。
ではゲームの流れを説明していきます。
最初の手札
最初はタイル(農園タイル)5枚持った状態からスタートです。残りのタイルは、近くに積んでおきます。
スカッシュ、トウモロコシ、ジャガイモ、トウガラシの4種類の農園タイルがあり、それぞれ8枚ずつ。タイルには野菜が1つ書かれているものと2つ書かれているものがあります。
ちなみにこの灰色のタイル置き場もコンポーネントとしてついてきます。
手番にできること
手番でできることは
①農園タイルを配置する(同じ野菜なら一気に数枚繋げて出してもOK)か
②タイルを1枚裏向きで寺院の周りに伏せて(=都市の拡充)、個人のタイル山からタイルを3枚引く
の2つのうちどちらかだけと、シンプルです。
①農園タイルを配置する
最初はティカルという黄色エリアの上に茶色いタイルが伏せられている状態からスタート。
プレイヤーは、どこかのタイルに接するようにタイルを置きます(つまりティカルからどんどん広がっていきます)。
同じ野菜であれば一気に複数枚出すこともできます。
また、先ほど説明したとおり、置いた野菜の数だけ点が入ります。
既に配置してある自分の同じ野菜に隣接するように置くことができれば、すでに置いてある野菜の分も点が入ります。例えば、とうもろこし2つのタイルに隣接するようにとうもろこし1つを配置すると、3点入るということです。
ハチエンダ的な点の入り方。こういうの好きです笑
特徴的なのは、タイルはどこかに接すればどこに置いてもいいこと。
自分のタイルと接している必要はありません。
陣取り要素もあるゲームですが、いきなり他人のいるところに乗り込んでいけます笑
また、このとき、黄色いマスに隣接するように農園タイルが置かれると、黄色いタイルの上に茶色い「寺院タイル」が置かれます。これが都市エリア(後述)の中心になります。
②タイルを伏せる(都市の拡充)&手札の補充
さて、タイルを配置していくと、当然手札がなくなっていきますよね。
手札から1枚タイルを伏せてマップに配置することによって、タイルを3枚補充するこ
とができます(上限7枚)。
この伏せたタイルは都市エリアと呼ばれ、伏せられた枚数に応じて重要な得点要素になります。
タイルを伏せるときは、この寺院タイルと一続きになるように配置しないといけません。また、各寺院同士が繋がるようにも配置できません。
タイルがたくさん伏せられることによって、先に説明した寺院周りでのマジョリティ点が伸びていくわけですが、自分でタイルを伏せたからと言って何の権利も発生しません。伏せられたタイルはみんなのものです。
自分に都合のよいところにタイルを伏せられるのはうれしいけれど、他の人に横取りされるかもしれない………だからタイルを伏せるのはあまりやりたくない行動なのですが、伏せないとタイルが補充されない笑
ここがなかなか悩ましいところです。
なお、うっかり手札を全部置いてしまって伏せられるタイルがないときは、山札から1枚伏せて2枚手札に加えることもできますが、何を伏せたか分からなくなってしまう上に補充が2枚と効率が悪いので避けたいところ。
終了条件
誰かがタイルを全て置き切った時点で即座に終了です。
点はその都度入れていくので、終了時の得点計算はありません。
最初のティカルを中心に、ここまで拡大していきました笑
面白さ
同じ種類の野菜を隣接させていくことで、お得に点が伸びていく感じがよいです。山札は4種類×8枚と中身が分かっているので、あと何枚残っているのか、今引いて狙いの野菜が引ける確率はどの程度か、山札を管理していく感じもまた楽しい。
都市エリアは大きくならなければ点は伸びません。マジョリティ2位までは点数が入るので、2位の人と協力体制を敷くのもアリ。また、タイルをどこにおいてもいいので、せっかく自分でタイルを伏せて大きく育てていた都市エリアを他人に横取りされることもありえます。2位をかすめとっていくのもアリ。
シンプルながら色んな面白さがあります。
古き良きユーロゲーム感がありますが、じつは2019年の作品でびっくりしました。
何か目新しさがあるゲームではありませんが、ちょっと時間が余っているときや、初心者におすすめしたいボドゲとしてかなり優秀なのではと思っています。
なお、今のところ国内で和訳付き輸入版が購入できるのはバネストさんだけのようです。
同じ名前のボードゲームが結構あるので探すのが少しややこしい…笑
流行してくれるといいな…
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